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不眠とうつ

現代は24時間型社会といわれ、生活も不規則になりがちです。近年は日本人の5人に1人が睡眠に関して何らかの悩みを抱えており、10人に1人が不眠症に悩んでいるという調査報告も出ています。特に中年以降になるとその割合は高くなります。さらに、今や国民病ともいわれるうつ病との相関関係が極めて高いとも言われます。

 

 

◆◇不眠とうつの相関関係

日本人の睡眠は足りているのでしょうか?厚生労働省の調査では、5時間以上寝ている人の割合は9割を超えています。しかし、20%以上の人が不眠症に悩んでいます。本来、嫌なことがあっても一晩寝たら気分がスッキリしている、そんな経験は誰にもあることです。しかし、不眠症になると目覚めても疲労感から解放されない、夜よく眠れなかったため朝から気分が沈んでしまう。そんなことが続くことで、うつ病へと進行してしまうこともあるのです。

うつ病の初期症状として、不眠は重要なサインです。睡眠時間が短いうえに眠りが浅く、覚醒しやすいというのが、典型的なうつ病による不眠の症状です。同時にうつ病の場合、倦怠感や身体的な愁訴が続くという特徴があります。こうしたサインを放置すれば、本格的なうつ病へと移行する危険性が増します。また、うつ病の症状が改善しても不眠が改善されなければ、うつ病が再発する恐れもあります。更に不眠症の人はそうでない人の2~3倍もうつ病になる可能性が高いと言われます。このように、うつ病と不眠症は切っても切れない関係にあるのです。

日本では過去14年連続して自殺者が3万人を超えていますが、健康に関する原因・動機のトップはうつ病です。2009年には約7000人のもの人がうつ病を理由に自殺をしています。これはうつ病とそれを引き起す不眠症が、国民にとって重大な問題であることを表していると言えるのではないでしょうか?

◆◇不眠症のタイプは??

不眠症のタイプは、うつ病が原因の不眠かどうかで見分けることができます。不眠症は以下の4つに大別されます。

入眠障害 :布団に入ってもなかなか眠れず、寝付くまでに30分以上かかる、いわゆる「寝つきが悪い」タイプ。

熟眠障害 :睡眠時間を十分とったつもりでも、「ぐっすり眠れた、熟睡した」という感覚が得られないタイプ。

中途覚醒 :夜中に何度も目が覚めてしまい、そのあと、もう1回寝付くのが難しいタイプ。

早朝覚醒:朝早いうちから目が覚めてしまい、まだ眠りたいのにそのまま眠れなくなってしまうタイプ。

この中で特に「早朝覚醒」は、うつ病の症状として出やすく、診断の決め手になることも多いといわれます。不眠症が原因のうつ病の場合は、通常の生活改善の指導や、睡眠薬の投与では根本的な解決にならず、抗うつ剤の投与が必要になる場合もあります。つまり不眠症の症状が軽いうちに放置せず、積極的な改善に取り組むことが必要とされています。

◆◇不眠症の原因は??

不眠の原因には以下の5つの要因があるといわれます。

身体的原因 :大きな手術の後の痛みなど、身体のどこかに痛みがあるため眠れない。加齢も睡眠パターンを乱します。

生理的原因 :海外旅行時の時差ぼけ、交代勤務制で深夜勤務などに変わった時に眠れない。

心理的原因 :仕事の事が気になって眠れない、人間関係のトラブルで腹が立って眠れない、何か悩みがある為に眠れない。

精神医学的原因 :ノイローゼ・うつ病など、心の病気が原因となって眠れない。

薬理学的原因 :コーヒーや緑茶に含まれているカフェインの作用で目がさえて眠れない。また、医薬品自体も副作用として睡眠リズムを乱し、不眠を増悪することがあります。

現代はストレス社会といわれ、子供から大人まで、家庭や学校、職場とあらゆる環境にストレスが存在しています。ストレスが私達の心と体に影響を与えた結果、不眠を訴える人が多くなっています。

◆◇不眠症対策として

不眠症は大抵一時的なもので、生活習慣や生活環境の見直しで解消する場合もあります。しかしながらその中でもうつ病等と関連し、ストレス要因から発症する不眠症には注意が必要です。私たちは、どのようにこのストレスに対処していけばよいのでしょうか。

前向きの姿勢を心掛けましょう!

心の余裕は身体の余裕へと繋がっています。

悩みごとは1人で抱えこまずに周囲の人に相談しましょう!
アドバイスを得ることで問題が解決に近づく事もあるはずです。

自分の生活の中でオン・オフを上手に切り替えましょう!

スポーツや趣味、外出をするなど、普段の生活と異なった事をすることにより、心も身体も軽くなります。

比較的軽度の不眠症状では、市販の睡眠改善薬で症状の改善もみられるでしょうが、うつ病などの心の病気が原因の場合は病院で処方される抗うつ薬(脳内のセロトニンの取り込み阻害剤など)でないと、改善がみられないことが多いようです。タイプによっては漢方薬が有効な場合もあります。

快眠のための7か条…

1.毎日同じ時間に起きるようにする
2.就寝前にはパソコン・携帯電話などを操作しない
3.就寝前に消化の悪いものを摂らない
4.不眠を和らげる大豆食品やカルシウムを多く摂る
5.睡眠薬代わりに寝酒をしない
6.照明は消すが、完全に真っ暗にもしない
7.ストレッチなどの激しくない運動を取り入れる

参考:厚労省「健康づくりのための睡眠指針検討会報告書

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