年齢とともに増えてくる認知症。厚生労働省によると、現在の日本の認知症患者は462万人で予備軍を含めると約800万人とされています。その中でも日本人に最も多い認知症は“アルツハイマー型認知症”とされていますが、早期発見により症状の進行を遅らせることができ、また予防も可能であると考えられるようになってきました。
★認知症は、もの忘れとは違います
認知症とは、脳の障害により認知機能が低下する病気の総称です。簡単に言うと、“もの忘れが続いて日常生活に支障をきたす状態” を指します。認知症では、記憶自体がすっぽりと抜け落ちて、『何かを経験した』 ということ自体を忘れてしまいます。
★アルツハイマー型認知症の原因は、2つのたんぱく質
発症の約25年前から脳に異変が起きていることが分かってきました。アルツハイマー病の原因は、 “アミロイドβ” と “タウ” と呼ばれるたんぱく質です。
〈アルツハイマー型認知症発症の流れ〉
①発症の約25年前からアミロイドβが脳内に蓄積し始め、神経細胞同士のコミュニケーションを遮断
②発症の約15年前からタウが脳の中で増え始め、凝集することで神経細胞が消滅
③続いて記憶の中枢である海馬の萎縮が始まり、アルツハイマー型認知症が発症
参考書籍:アルツハイマー病を治せ! (主婦と生活)
★認知症は予防できる病気です
認知症の発症率は、65~69歳では2.9%ですが、85~89歳では41.4%と高齢になるほど上がります。60代のうちから予防法を続けていれば、70代や80代になっても発症のリスクを抑えられます。70代以上の人でも、予防に取り組むのに遅すぎることはありません。今からできることに取り組んでいきましょう。
【アロマで脳を刺激しよう】
アロマセラピーとは、アロマオイルの香りを嗅いで心身の健康を整える方法です。昼夜で香りを使いわけることで、認知症予防効果が高まることが分かってきました。
◆ 脳を活発化し、認知機能改善 ⇒ ローズマリー + レモン
◆ リラックスし、ぐっすり眠る ⇒ ラベンダー + スイートオレンジ
【料理のレパートリーを増やそう】
献立を考えて料理をつくり、食卓に並べるまでの一連の作業は非常に高度で、さまざまな判断力や実行機能が要求されます。でも、いつも同じ料理や、手間のかからない簡単な料理ばかり作っていては、認知症の予防効果は薄れます。
初めての料理や少し手の込んだ料理にチャレンジして、脳を活性化しましょう。
【頭の体操をしよう】
脳の神経細胞を鍛えるために、日頃から五感(視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚)を刺激し、よく考える習慣が効果的です。囲碁・将棋・クイズ・クロスワードパズルなどで判断力や思考力を高めましょう。頭の体操として、日記・手紙を書くことも認知症予防に効果的です。
【自分に合った予防法探しのポイント】
① 自分が好きで楽しめること ② 長く継続できてランクアップを目指せること
③ 先入観を持たずにチャレンジしてみること
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