現代型うつ病
最近、比較的若い世代(20~30代)の勤労者に多く見受けられる‘現代型’のうつ病が注目されるようになりました。これは医学的な病名ではありませんが、一般的に広く使われています。従来のうつ病とどのように異なるのでしょうか。
◆◇【現代型うつ病】
現代型うつ病とは正式な医学病名ではなく、従来からの典型的なうつ病と違うものを意味する総称として、一般的に広く使われ始めています。うつ病というと、几帳面や生真面目な人が発症する病気とされています。こうした、うつ病の特徴に当てはまらない病状があるのが現代型のうつ病です。
◆◇【現代型うつ病は“新しいうつ病”?】
現代型うつ病は、新しいうつ病というわけではありません。典型的なうつ病の症状とは異なる特徴を伴うことが多いために、以前はうつ病と診断されていなかったと考えられています。日本では30年ほど前から報告されており研究の対象となってきました。特徴としては、①楽しい時は気分が明るい ②食欲の増加 ③過眠 ④鉛様の麻痺(身体が鉛のように重い) ⑤他人の言動にひどく敏感、といった事が挙げられます。本人だけの問題と考えられがちですが、社会が生み出した問題という観点も重要であると考えられています。
●うつ病の主な症状とは
・抑うつ気分 ・興味や喜びの喪失 ・眠れない ・食欲がない ・イライラする
・疲れやすい ・自分を責める ・集中できない ・死にたいと思
強い強い憂うつ感が1日中続く「抑うつ気分」や、それまで好きだった趣味が楽しめなくなるなどの「興味や喜びの喪失」がもっとも特徴的です。
●ここが違う!現代型うつ病の特徴
・うつ病の症状があるが、きっかけがあれば気分が良くなる ・対人関係に敏感
・若い人に多い ・自分より周囲を責めがち
【現代型うつ病の主な症状】
現代型では「抑うつ気分」の他に、「食べ過ぎる」「眠り過ぎる」という症状が現れます。
◆◇【現代型のうつ病の治療方法】
現代型のうつ病に関する治療法は、現在研究が進められている状態です。抗うつ薬は効きにくいと言われており、ストレスなどの心理的要因や、性格的な要因が関係していることが多いと考えられています。よって、カウンセリングなどの精神療法が重要となりますが、その中でも「認知行動療法」が注目されています。
認知行動療法とは?(下記の①~④の順番で行います)
① 嫌なことがあった状況とその時の気分を記す。
嫌なことがあった時の状況をノートに記しましょう。
② ①の気分になった時の自分の考えを記す。
①で記した気分になった時、どのような理由からそう考えたのか、自分の考えを記しましょう。
③ ②とは別の考えを探り、記す。
ステップ②で考えたものとは違う考え方ができないかを検討し、別の考えをいくつか探ってみましょう。
④ ③の考えをした時の気分を記す。
③の考え方をした場合、自分がどんな気分になるかとその度合いを記入しましょう。①~④と考え方を変えると気分も変わることが分かります。
◆◇【心のストレスを予防しましょう!】
日々の生活の注意点
・ストレス解消法を見つけましょう!
・ストレッチや運動で体に酸素を送ってリフレッシュしましょう!
・生活のリズムを整えて質の良い睡眠を心掛けましょう!
食事で出来るストレス予防
・食事は3食しっかりよく噛んで食べましょう!
・ビタミンB、C、Eやカルシウムなどミネラルをしっかり摂りましょう!
・家族や友人と楽しく食べましょう!
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