日本人の睡眠時間は、過去40年間減少傾向にあり、世界の中でも睡眠時間が短い国民であることが報告されています。睡眠不足が長期にわたって続くと生活習慣病を発症しやすくなると言われています。
〇不眠症と過眠症〇
「夜なかなか寝付けない」「夜中に何度も目が覚める」などの今まで経験のない状態になると不安に感じて、さらに症状が悪化します。今回は不眠症と過眠症についての正しい知識を確認して不安を取り除きましょう。
☆彡不眠症
約5人に1人が不眠症状で悩んでいるとされています。
「眠るための時間が充分にあるにも関わらず、満足のいく睡眠を得られない状態」のことを指します。さらに不眠症は次の4種類に分けられます。
このような症状が1月以上続き、週に2~3回以上生じる場合に不眠症と判断されます。
☆彡過眠症
不眠症の対極に位置するのが過眠症です。夜の睡眠時間が長くなる訳ではなく、その症状は日中に現れるのが特徴です。日中の活動時間帯に強い睡魔に襲われるため、仕事中の作業ミスや運転事故に繋がる可能性があります。
次の3種類に分けられます。
〇睡眠障害の主な原因〇
睡眠障害の原因は人によって様々です。原因によって生活習慣を見直すだけで大丈夫な場合や、医師による治療が必要な場合もあるなど、対処法は異なってきます。
①心理的原因
何らかのストレスの関連して起こる
例)仕事上の問題、家族の死 など
②身体的原因
身体の病気や症状が原因で起こる
例)花粉症、じんましん、頻尿 など
③指針医学的原因
不安や仰うつなどの精神疾患が原因で起こる
④薬物学的原因
服用しているアルコール、ニコチン、カフェインなどが原因で起こる。
⑤生理学的原因
時差ボケや生活リズムの昼夜逆転が原因で起こる。
〇睡眠障害と生活習慣病〇
睡眠障害は、生活習慣病の罹患リスクを高め、かつ症状を悪化することが分かっています。睡眠不足や睡眠過多により体内時計が乱れます。その為、自律神経が乱れ、血圧やホルモンなどに影響を与え、肥満・高血圧・糖尿病といった生活習慣病を引き起こします。不眠症状のある人では、ない人に比べて、糖尿病になるリスクが1.5~2倍高くなるという研究データがあります。
☆体内睡眠薬「メラトニン」☆
私たちが眠くなるのは、体内の睡眠薬ともいわれるホルモン「メラトニン」の働きです。メラトニンを正常に分泌するために必要な原料は、セロトニンという神経伝達物質です。セロトニンを増やすために、
以下の食材を食べるように心掛けましょう。
〈トリプトファン〉ヨーグルト、納豆、豆乳 など
〈ビタミンB6〉鶏ひき肉、にんにく など
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