・・・雨が降ると、古傷がうずくのはなぜ?・・・・・・・・・
私たちの体は知らない間に天候の影響を受けています。気温はもちろん、気圧や湿度などの変化が私たちの知らないうちに影響を及ぼしているのです。近年、温暖化を原因とするゲリラ雷雨などの異常気象が多くなっていますが、そのような変化も私たちの体に大きな影響を及ぼしています。
気象の変化が体調に影響を与えることで何らかの症状を発症したり、悪化させたりする病気を「気象病」と呼んでいます。気象病は天気の変化が発症のきっかけとなるため、別名「お天気病」とも呼ばれます。
・・・気象病にはどんなものがあるのでしょうか?・・・・・・・・・
①リウマチ、頭痛から脳出血まで:
代表的なものとして、古傷の痛み、頭痛、関節リウマチ、神経痛、狭心症、血栓、尿路結石、気管支喘息、心筋梗塞、脳出血、感冒、胆石、急性虫垂炎などを挙げることができます。
②気象は如何に体に影響を及ぼすのか?:
私たちの体はその外部環境である周囲の温度はもちろん、気圧や湿度などの影響を常に受けています。一方、人体の中には外部環境が変わっても内部の環境を一定に維持しようとする機能が備わっており、気象が変わって外部の気温、気圧、湿度などが変化する度に、内部環境を一定に保とうと必死に頑張っています。このような内部維持機能は“ホメオスタシス”と呼ばれ、自律神経などがその役割を担っています。しかし、あまりに外部環境の変化が急激であったり、体調を崩していたりすると、気象の変化に体がついていけず、体調に異常をきたし、病気を発症してしまいます。
③気象病発症のメカニズム:
様々な説がありますが、一般的には3つの原因が考えられています。第一は、前線や低気圧の接近による気圧の急激な低下です。減圧によって体内にヒスタミン又はヒスタミン様物質ができて、体内の水分が貯留し、平滑筋の収縮、血管の透過性、炎症反応が増強されるため、気象病が誘発されるとする説です。第二は、気象変化が自律神経に影響を与え、最初は副交感神経の感受性が亢進し、ついで交感神経の感受性が亢進するとする説です。両神経が敏感になることで自律神経のバランスが崩れ、頭痛がしたり古傷が痛んだりすると考えられています。第三は、体や心が急激な気象の変化をストレスと受け取ってしまうことによるものです。気象の変化をストレスとして捉え、下垂体前葉、副腎皮質系が活性化されるために起こるとする説があります。
・・・気象病の治療には予防が一番・・・・・・・・・
①気象の変化によって引き起こされる気象病は、引き起こされた病気自体の治療がその中心となります。気管支喘息なら気管支喘息、神経痛なら神経痛とそれぞれの治療法が第一選択となります。寒冷前線の通過などによる気温の急激な低下で、自律神経バランスが乱れ、発生する頭痛や古傷の痛みなどの緩和には、入浴が効果的です。温かいお湯につかることが血行を促進して、自律神経のバランスを整えてくれるからです。②気象病の発症を避けるには、予防が一番です。気圧の変化を原因とするむくみへの対策が第一。体内での水分の滞留によるむくみを防ぐために、水分や塩分の摂り過ぎに注意して下さい。更に、血行をよくして水分の循環を改善する為に、ストレッチやマッサージも効果的です。しかし、なにより気象病の予防には、気象の変化に負けない体作りをすることが大切です。日頃から規則正しい生活を心掛け、十分な睡眠と正しい食生活、適度な運動を行い、強い体をつくりましょう。あわせて滋養強壮剤もお役立ていただけます。
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