特定健診(メタボ健診)が始まりもう直ぐ一年。連日、メディアを通じて、よく目にし耳にするメタボリックシンドロームという言葉ですが、現状はどうなっているのでしょうか。今回はそんなメタボをもう一度見直して頂くとともに、最新情報も併せてご紹介します。
●○メタボリックシンドロームとは○●
肥満や高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病はそれぞれが独立した別の病気ではなく、肥満、特に内臓に肥満が蓄積した内臓脂肪型肥満が元々の原因であることが分かってきました。この様に内臓脂肪型肥満によって、さまざまな病気が引き起こされやすくなった状態がメタボリックシンドローム、略して「メタボ」です。診断基準は内臓脂肪蓄積を見るウエスト周囲径を必須項目に、血中脂質、血圧、血糖のうち、二つが異常値なら「該当者」、一つなら「予備軍」としています。
●○特定健診(メタボ健診)の出来た背景は?○●
従来の健康診断は、病気を早く「発見すること」を目的としたものでしたが、昨年4月より導入されたメタボ健診は、心筋梗塞や脳梗塞などの病気につながるリスクを見つけ、これらの病気を「予防すること」を目的としたものです。これらの健診が導入された背景には、食事の欧米化や運動不足の若者が目に見えて増加してきたことにより肥満体質、あるいは、隠れ肥満の人が急激に増加したことが挙げられます。この様に「予防」を目的とした健診であるため、特定健診の診断基準はメタボの診断基準をより厳格化したものとなります。
●○現状は・・・?○●
2006年国民健康・栄養調査によると、メタボリックシンドロームの該当者ならびに予備軍は計1940万人(推計)という結果が出ています。
これらは40-74歳の男性ではほぼ2人に1人、女性の5人に1人がメタボ該当者か予備軍ということになり、この結果は2004年の該当者が1960万人、2005年は1900万人ということを考えると、まだまだ一進一退の状態です。
また2007年には大人だけでなく子供のメタボリックシンドロームの診断基準も発表され、「小児メタボ」の増加も問題になっています。
●○メタボ予防の秘訣は男性ホルモン?!○●
メタボリックシンドロームの診断基準である内臓脂肪、これは腹部に付きやすい脂肪として「お父さんのビール腹」ともしばしば例えられています。そうした中、この内臓脂肪が特に男性につきやすい理由として、男性ホルモンの「テストステロン」が鍵を握ることが最近分かってきました。
実際、テストステロンはヒトにおいてエネルギー消費を高め、体脂肪を減らす働きがあることから、体内のテストステロン量が低下すると体の中の糖分やタンパク質が脂肪に変わりやすくなります。そしてその結果、体重が増え、脂肪のつきやすい腹部の筋肉がゆるんで、ビール樽の様な体型になってしまうのです。
こうしたことから、男性ホルモン量の低下を抑えることは男性更年期に対してだけでなく、こうしたメタボリックシンドロームの予防にも大切です。現在、男性ホルモンの低下を改善する素材としてはツルニンジンやソフォンといった素材が挙げられます。特に男性の方は、メタボリックシンドロームを予防するためにも、そして今の筋肉とイキイキとした健康を維持していくためにもこうした素材を使った健康食品を上手に取り入れていきましょう。
●○子供も注意!現代っ子のメタボはストレスが原因○●
小児メタボの子供を対象とした試験では、小児メタボの子供は、そうでない子供に比べてストレスホルモンと言われるコルチゾールの値が高く、さらに血圧や空腹時血糖、中性脂肪が高いなどといったメタボの危険因子の数が多いほどコルチゾール値が高いことも分かりました。
もちろん小児メタボに対してだけでなく、万病の元であるストレス。こうしたストレスを解消するために、食事や運動などの生活習慣を見直し、ストレスに有効とされる生薬なども積極的に利用していきましょう。
【営業時間】
9:00~19:00
木曜・土曜 9:00~18:00
TEL:0466-22-8609
【営業時間】
9:00~18:30(12:30~14:30は休)
土曜 9:00~13:00
TEL:0466-29-5030