「脳梗塞」は脳血管疾患(脳卒中)の約3/4を占め、麻痺や失語などの後遺症が残る場合も少なくありません。高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、喫煙など、動脈硬化と関連した要因は、脳梗塞予防のためにも注意が必要です。
◆◇脳梗塞のタイプ◇◆
脳梗塞は、主に「アテローム血栓性脳梗塞」、「ラクナ梗塞」、「心原性脳塞栓症」の3つのタイプに分けられます。
「アテローム血栓性脳梗塞」は、動脈硬化により脳の太い動脈が詰まる病気で、脳梗塞のサイズは比較的大きくなります。症状も重くなる場合があり、運動麻痺、感覚障害、失語などの発作が起こりやすくなります。
「ラクナ梗塞」は、脳の深部にある細い動脈が詰まる病気で、脳障害の範囲が比較的小さい脳梗塞です。他のタイプの脳梗塞に比べて大きな発作は起こらず、運動麻痺やしびれなどの感覚障害が単独で現れるのが特徴です。
「心原性脳塞栓症」は、心臓でできたサイズの大きい血栓が血流に運ばれ、脳の太い動脈が詰まる病気です。広い範囲にわたって梗塞が起こり、急激な発作に見舞われます。死亡率が高く、一命をとりとめても重い後遺症が残る場合も少なくありません。心原性脳塞栓症の3分の2以上は「心房細動」が原因です。心房細動は、心房が細かく動く不整脈の一種で、血液がよどみ血栓ができやすくなります。
参考:脳梗塞の予防がよくわかる最新知識、日東書院
◆◇脳梗塞の危険因子◇◆
脳梗塞のほとんどは、動脈硬化が原因で起こります。
①高血圧:高血圧が長く続くと、心臓や血管への負荷が大きくなります。血圧が高い程脳卒中の発症率は上昇します。
②糖尿病:高血糖は血管を傷つけ、動脈硬化を進行させます。糖尿病のある人は、脳梗塞の発症率が2~3倍高くなります。
③脂質異常症:血中LDLコレステロールが増えると血管壁に入り込み、動脈硬化が進行します。
④心房細動:心房細動は脳梗塞発症率を3~5倍に上げます。⑤喫煙:喫煙は脳梗塞の発症リスクを高めます。禁煙すると2~3年で発症リスクが軽減することが分かっています。
⑥ストレス:イライラしたり怒ったりすると交感神経が興奮し、血圧が上昇します。
◆◇脳梗塞の症状◇◆
こんな症状が起きたら、すぐ病院へ行きましょう。
①運動障害(片麻痺):体の左右のどちらか一方の手や足が動かなくなる。
②感覚障害:体の左右のどちらか一方の手や足などの感覚がなくなる。
③顔面麻痺:顔の表情が左右で異なったり、左右どちらか一方の顔面がひきつったり、片側の口や頬がゆがんだりする。
④言語障害:急にろれつが回らなくなる。話そうとしているのに言葉がでない。
⑤視野障害:左右どちらかが半分見えない。
脳梗塞を予防する食事法
①食べすぎを控え、適正体重をキープしましょう。
②減塩食(1日6g)で血圧の改善をはかりましょう。
③食べる順番を食物繊維→タンパク質→炭水化物にし、血糖値の急な上昇を抑えましょう。
④動脈硬化・脳梗塞を予防する栄養素(DHA、EPA、抗酸化ビタミン、葉酸、カリウム、マグネシウムなど)を摂りましょう。
【営業時間】
9:00~19:00
木曜・土曜 9:00~18:00
TEL:0466-22-8609
【営業時間】
9:00~18:30(12:30~14:30は休)
土曜 9:00~13:00
TEL:0466-29-5030